[The University of Leicester] X-ray and Observational Astronomy

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ROYAL ASTRONOMICAL SOCIETY PRESS NOTICE
王立天文協会2005年3月記者発表: 宇宙の粒子加速現場か? 巨大なリング状構造の発見

(RAS Communications Officers 発表; 邦訳: 坂野 正明)

Anita Heward (英語のみ)
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E-mail: anitaheward@btinternet.com
Peter Bond (英語のみ)
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E-mail: PeterRBond@aol.com
National Astronomy Meeting Press Room (5 - 8 April only)
Tel: +44 (0)121-414-9201, 414-9202, 414-9203, 414-9204
Fax: +44 (0)121-414-9200
Web sites
RAS (王立天文協会) Web site: http://www.ras.org.uk
RAS National Astronomy Meeting (天文学会) Web site: http://www.sr.bham.ac.uk/nam2005/

連絡先の詳細は、この記者発表の末尾を参照


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"宇宙の粒子加速現場か? 巨大なリング状構造の発見"

天の川銀河内で最も重い星生成領域に隣接して、直径20光年にわたる 巨大なリング状の天体構造が発見された。この円環構造は、X線を用いて発見された もので、中央の星生成領域アーチーズ・クラスター(天の川銀河の中心部に 近いところにある)よりも15倍大きい。このような目立った、かつ巨大な 円環状構造が発見されたのは初めてのことだ。 レスター大学の坂野正明博士が、4月8日にバーミンガムで開かれる 王立天文協会の学会にて、この成果を発表する。

レスター大学、CEAサックレイ、マックス・プランク研究所の天文学者からなる グループは、欧州のX線望遠鏡であるXMMニュートン衛星を用いて、 同衛星による銀河中心観測計画の一環として、アーチーズ・クラスターを 繰り返し観測した。銀河中心部と地球との間には、大量の星間塵が存在する。 その星間塵が可視光線を完全に遮蔽してしまうため、銀河中心部は X線などの特定の波長帯によってのみ、観測が可能だ。

坂野さんは次のように語る。「この円環天体構造のX線のスペクトルは異常です。 宇宙に存在するほとんどの拡がったX線天体には、特徴的な温度というもの があります。なぜならそれらは、超新星爆発などの特定のできごとに よって作られ、観測される放射はその名残だからです。しかし、この 天体の場合は、『非』熱的なスペクトルを示しています。つまり、 どのようにこの天体構造が作られたにせよ、それはあるひとつのできごとの結果 というより、何か現在進行中の過程によるものだ、と言えます。」

この現象の最も単純な解釈は、同天体構造の中では、強力な粒子加速が現在進行中で、 その加速されたエネルギーは、最大1000兆電子ボルト(人類が作った最大の 加速器よりも1000倍大きいエネルギー)にまでも及ぶだろう、というものだ。 このような加速された高エネルギー粒子は、今までにも、いくつかの超新星残骸や 多くのパルサー雲の中で観測されている。しかし、その場合は、中心の 強い加速源がはっきりしていた。一方、我々の天の川銀河内の星生成領域で このような高エネルギー粒子が観測された例はなかった。

現在の段階では、この円環天体構造が実際にアーチーズ・クラスターと関係している のか、それともたまたま同じ視線上にあって重なるように見えているだけかは はっきりしない。しかし、将来の観測でアーチーズ・クラスターが実際に この円環構造と関係していることがはっきりしたなら、この発見は、星生成 領域が宇宙のエネルギー機構に重要な役割を果たしていることを示唆する ものとなる。


読者への注

アーチーズ・クラスター (The Arches Cluster)

アーチーズ・クラスター星生成領域は、地球から25000光年の距離、天の川銀河の 中心部にあると考えられている巨大ブラックホールからわずか100光年の距離にある。 アーチーズ・クラスターは、我々の銀河系の中で知られている限り最も密集した 星の集団であり、半径わずか1光年あまりの空間に約150個の熱く若い星が存在している。 宇宙には、「爆発的星生成銀河」と呼ばれる、天の川銀河よりもはるかに 大規模に活発に星が誕生している星生成領域を多く含む銀河が存在している。 アーチーズ・クラスターは、こういった「爆発的星生成銀河」の環境解明の ためにも最適の場として、研究者の注目を集めている。


連絡先

4月2日(金)に、王立天文協会(RAS)天文学会(NAM)記者発表係(上記)を 通じて、坂野博士に連絡を取ることができます。

Dr. Masaaki Sakano (坂野 正明)
X-ray Astronomy Group
Department of Physics and Astronomy
University of Leicester
University Road
Leicester LE1 7RH
Tel: +44 (0)116 252 3510
Fax: +44 (0)116 252 3311
E-mail: mas@star.le.ac.uk
Professor Bob Warwick
X-ray Astronomy Group
Department of Physics and Astronomy
University of Leicester
University Road
Leicester LE1 7RH
Tel: +44 (0)116 252 3517
Fax: +44 (0)116 252 3311
E-mail: rsw@star.le.ac.uk

追加情報

この記者発表文書および画像は、 このウェブサイトにて 閲覧することができます。


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Last updated: 2005 March 31 by Julian Osborne